コロニー: |
岡崎種畜牧場より導入したエジプト原産のファヨウミ種の雄2、雌1が起源の近交系である。<交配様式> |
羽装: |
黒色タイプ(横縞模様)のファヨウミ種 |
体重: |
成雄:1.8 kg、成雌:1.2 kg |
繁殖: |
受精率: 81.9 %(1回目)、72.4 %(2回目)、
ふ化率: 76.3 %、育成率(5週齢まで):87.9 % |
生理学的形質: |
血清IgG値:雄 474.0±112.6 mg/dl、雌 1,532.8±154.9 mg/dl、成長に伴う血清IgG値の変化も検索されている。白血球数:雄 54,500±4,009/mm3、雌 67,437±8,908/mm3 (リンパ球 68.6 %、顆粒球 18.6 %、単球 12.6 %) |
遺伝学的形質: |
血液型はA4、B21、E1、C3、D4、H2、L1、k、P2にそれぞれ固定している。BシステムのB-G領域のRFLP型は固定しているが、B-F領域のRFLP型(RfpY型)は分離している。その後の分析ではBF2、BLB2はマレック病抵抗系のCornell-N系(B21)と同じ塩基配列であることが判明している。 系統内での皮膚移植が可能であるとともにGSN/1系との皮膚移植も可能である。種々の植物レクチンによリ識別される血液型も固定している。ブタパルボウイルスに対して赤血球が陰性系である。白血病関連の標識遺伝子としてはC/ABE、gs抗原陽性、chf活性陽性である。遺伝性の頚部を内側に曲げる個体が少数出現する。血清アイソザイム型について調べられている。2',5'オリゴアデニール酸合成酵素はA/A型に固定している。オルニチントランスカルバミラーゼ遺伝子は長さの長い型に固定している。AFLP法により算出された近交係数(BS値)は96%である。チトクロームb遺伝子が調べられている。性格に関連するとされているド−パミン受容体D4exon1相同領域において反復回数が9回と長い型(9/9)に固定している。セロトニントランスポーター遺伝子も調べられている。 FAOが推奨しているマーカーを含む21常染色体上にそれぞれ均等な距離で存在し、多型性の高い40マイクロサテライトマーカーの調査結果で、3ローカスが分離、37ローカスが固定していた。 精巣にメラニン色素が沈着する固体がかなりの頻度で出現する。 左側卵巣の除去実験における右側卵精巣の発達に伴う第二次性徴がPNP/DO系との比較で調べられている。 |
抗病性: |
マレック病腫瘍細胞生着率は 40.9 %、平均腫瘍生着体積は39.87x103mm3である。 Mx遺伝子はインフルエンザ等のウイルスに対して感受性型である。 |
免疫応答: |
ニホンウズラ赤血球およびBSAに対しては高応答系で、ともにショック死率が高い。BSAに対する抗体の受身アナフィラキシー活性は成長に伴い上昇する。 羊赤血球、ブルセラ菌及びILTウイルスに対する免疫応答性がよい。PHA-P皮内反応による翼膜の肥厚が調べられ、PNP系より高いことが判明している。Mycoplasma gallisepticum に対して高応答性。同種赤血球に対する免疫応答性が調べられている。 |