資料を使うときの注意点
見つけた資料を使ってレポートや論文などを作成するときには、必ず守らなくてはならないルールがあります。
簡単にいうと、レポートに使う時は、
1. 『読んだ本や論文の内容をそのまま自分の考えとして書かないこと』
2. 『何を使ったのかを必ず示すこと』
この2点が大切です。
1. 読んだ本や論文の内容を自分の考えとして書かない=正しく引用する
他人が書いた文章を自分が考えたことのように書くことは盗作や剽窃と言われます。
学術界の倫理や作法に反した、著作権を侵害する行為となりますので、絶対にしないでください。
ではどうしたらいいのでしょうか。
参考になる情報を、自分の研究をまとめるために正しく使うことを「引用」といいます。
参考にした文章を「」でくくったり、段を変えたりして、どこからどこまでが転記なのか、読んだ人が明確にわかるように書きます。
自分の言葉で言い換えて書くこともできますが、元の内容が同じなのであれば、「引用」として出典を書くようにしましょう。
自分の言葉で書くためには、読んだ後に本を見ずに書いてみたり、複数の図書や辞典・事典にあたってよく理解することが必要です。
また、引用は必要最小限にする必要があります。自分の考えを補強し、裏付けるために必要な量に留めましょう。
2. 何を使ったのか必ず示す=参考文献リストをつける
本文中で引用した資料は、必ず参考文献リストを作って、レポートや論文に添付してください。
引用しなくても、研究を行う上で利用した資料はリストに載せましょう。図表や絵の場合も出典を書くようにしてください。
「リストを見れば、その資料にたどりつける」ように明記する必要がありますが、具体的にどう書いたらよいのかは、この講義のWeb資料の左メニューAppendix 『参考文献リストの書き方』にまとめてあります。
実際にレポートを書くときに参考にしていただき、正しく積極的に各種資料をご活用ください。