
名古屋大学大学院生命農学研究科の石川 明 准教授(動物科学専攻 動物遺伝育種学研究室)らのグループが、ニワトリの”羽突き”行動を抑える新たなDNAマーカーを開発いたしました。
本発明は、2025年7月31日付で(日本時間)日本国特許庁に出願し、同日に受理されました。
発明の名称:ニワトリDNAマーカー、当該マーカーの有無の検出剤、及び当該マーカーを利用したニワトリの育種方法
出願番号:特願 2025-128679(未公開)
また、本件は2025年8月27日付で毎日新聞ホームページにてオンライン報道されるとともに、毎日新聞夕刊に掲載されました。
ニワトリには本能的に「突く」習性があり、孵化後まもなく「羽突き」や「羽食い」が始まります。
これが悪化すると、「尻突き」や「カニバリズム」に発展し、死亡事故を招くこともあります。
こうした攻撃行動は、動物福祉上の深刻な問題であると同時に、肉や卵の生産性を低下させる原因にもなります。
これまで、突きを防ぐ手段として「ビークトリミング(くちばしの先端切除)」が行われてきましたが、痛みを伴うため、現在では日本を含む多くの国で原則として禁止されています。
そこで、名古屋大学大学院生命農学研究科の石川 明 准教授、和歌山県畜産試験場養鶏研究所の湯橋 宏美 主査研究員(研究当時)と長崎県農林技術開発センターの松永 将伍 主任研究員(研究当時)らの研究グループは、QTL解析により、ニワトリの第8染色体上に突き行動に関与する約3Mbの新規ゲノム領域を同定することに成功しました。
さらに、この領域を網羅し、さまざまな研究機関で容易に検出可能なDNAマーカーを開発しました。
このDNAマーカーを活用することで、突き行動の少ない温和な性格をもつニワトリを効率的に選抜・育種する新しい技術を確立しました。
この技術の活用により、動物福祉に配慮しながらも高い生産性を実現するニワトリの育成が可能となります。
詳細につきましては、毎日新聞ホームページの記事(下記)をごらんください。
乱暴な「いじめ体質」のニワトリを見分ける手法開発 名古屋大など(毎日新聞ホームページ)
https://mainichi.jp/articles/20250827/k00/00m/040/078000c