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名倉高原アートフェスティバル賛同企画
【 動物ふれあいコース in 名倉 】

 ゴールデンウィーク中の2005年5月1日〜4日に当施設において【 動物ふれあいコース in 名倉 】を開催しました。 本サイトでもお知らせしたところ(そのときのページはこちらをご覧ください)、それを見て来てくださった方もいらっしゃいましたので、開催のご報告も掲載させていただこうと思います。

 開催4日間の来場者数は、101組・304人にのぼりました。内訳は表のとおりです。たくさんのご来場ありがとうございました。
  来場組数 大人 高校生 中学生 小学生 就学前 来場者数
5月1日(日) 12組 22人 0人 1人 10人 3人 36人
  2日(月) 5組 10人 0人 0人 2人 2人 14人
  3日(祝) 42組 71人 0人 0人 20人 16人 107人
  4日(祝) 41組 92人 0人 1人 27人 27人 147人
合 計 101組 195人 0人 2人 59人 48人 304人

 牧草地の一部を囲って、その中に2〜3週前に出産したシバヤギの母仔を放しました。来場された方はその囲いの中に入ってヤギに自由に触り、仔ヤギをだっこしたり、母ヤギに草を食べさせたりしていただけるようにしました。

牧草地にヤギの母仔を放しました みんなで仔ヤギをだっこ

 今回のふれあい企画では、、単に動物にさわるということだけではなく、少しでもその動物が固有に持つ特徴や習性、由来などを紹介し、一般の方により動物への興味を持っていただける機会にしたいと考えていました。

 来てくださる方にとっては”かわいい”だけで終わってしまうのではないかという心配も若干ありましたが、実際には来場者のみなさんはこちらの予想以上に旺盛な探究心を発揮され、さまざまなことを観察し、疑問に持ち、積極的に質問をしてくださいました。

 ヤギの瞳孔がネコとは逆に横長であることや、乳を飲む際に仔ヤギが下から激しく乳房を突き上げて乳の分泌を促す行動など、解説をすると子供はもちろん大人の方でも「本当だ!知らなかった!」と”かわいい”だけではなく、さらに知的好奇心をもってヤギに接していらっしゃったのが印象的でした。

 畜舎に収容されているウシにも関心を示される方が多く、当施設で飼育している日本在来のウシ(口之島牛)の特徴や、牛乳を生産するおなじみのホルスタイン種との違いについて、現代の「和牛」の由来について、などの説明に熱心に耳を傾けられていました。

 当初は、母仔ヤギを囲った牧草地だけに担当者がついて対応する予定でしたが、畜舎での説明や来場者の方からの質問に走り回り、いそがしさに嬉しい悲鳴をあげることになりました。

 来場された方からは、学校遠足でも施設見学で利用したいという要請や、来年以降の開催を熱望する声を寄せていただき、地域の中で施設に求められるひとつの姿を改めて感じ取ることができた気がします。