国際交流・留学

ジョイント・ディグリープログラム(JDP)の概要

 名古屋大学大学院生命農学研究科が設置する国際連携生命農学専攻は、本学と連携大学が共同で起草した履修内容を、両大学の教員が指導し、共同で単一の学位を授与する博士後期課程のプログラムです。本専攻での研究と連携大学での研究教育併せて標準3年の学修期間を想定しており、2019年4月現在、生命農学研究科には2つのプログラムがあります。

名古屋大学・カセサート大学国際連携生命農学専攻

文部科学省設置認可2017年11月

名古屋大学・西オーストラリア大学国際連携生命農学専攻

文部科学省設置認可2018年11月

 名古屋大学・西オーストラリア大学国際連携生命農学専攻では、名古屋大学を窓口にして入学する学生は名古屋大学が主大学、西オーストラリア大学(UWA)が副大学となります。学修期間を全体3年とした場合、主大学で18ヶ月から24ヶ月を過ごし、副大学で12ヶ月から18ヶ月滞在することになります。副大学での滞在は2年目の12ヶ月を目安としていますが、各学生の研究対象に適した季節や研究スケジュールを、両大学の指導教員とともに話し合い、具体的に決定します。

The University of Western Australia

 UWAのメインキャンパスは、南半球に位置するオーストラリア連邦、西オーストラリア州パースにあり、地元西オーストラリアを代表する植物相が観察できるキングスパーク、黒鳥が水面に遊ぶスワンリバーに隣接しています。1911年に設立された西オーストラリア州で最も古い大学であり、また“Group of Eight(オーストラリアのトップ8大学)”の中でも先導的役割を担っている公立大学のひとつです。約6000頭の羊を飼育し、自然環境での生育状況を研究する圃場や土壌・水循環・ランドケア・作物・家畜に関する実験的取組みを行っているトレイルで様々な作物や牧草を育てている1600ヘクタールという広大な附属農場(Future Farm)を有しています。UWAでは農学関連の学問領域をFaculty of Science (理学部)に含んでいますが、その理学部だけでなく、他の研究分野、そして地域社会とも協力しつつ「Future Farm 2050プロジェクト」を進めています。大学全体で学生は2万5千人を超え、その中に留学生が6千人以上含まれています。

大学の施設としては、
リサーチセンター
http://www.research.uwa.edu.au/list-of-centres#ric
図書館
https://www.uwa.edu.au/library/home
宿舎
https://study.uwa.edu.au/student-life/accommodation/live-on-campus
など、本プログラムの学生が副大学であるUWAに移動後、比較的短時間で現地の研究に溶け込みやすい環境があります。また研究面をみますと、名古屋大学大学院生命農学研究科は基礎研究に力を入れつつ最先端の研究を行っていますが、西オーストラリア大学は基本的な’発見による’研究、そして社会との強い連携を持って行う応用研究でその存在感を示しています。

本ジョイント・ディグリープログラムの特徴

 各学生が両校の特徴を認識し研究計画をしっかり立てることが実り多い研究生活につながります。そこで入学後半年以内に学生と両大学の指導教員が協力して研究計画を作成、両大学の承認を得るステップがあります(Research Proposal)。また、いずれの大学に滞在中であろうとも、両大学が常に学生の研究進捗を把握している状態になるよう、各学年末 学生に研究進捗報告書の提出を求めています(Annual Progress Report)。遠隔地にいる指導教員とはTV会議システムやE-メールなどを使いコミュニケーションをとります。UWA教員とのコミュニケーションは英語で行い、研究論文や論文審査等も英語を使用することになります。事前に学生・指導教員間のコミュニケーション頻度を大学側に届け出る体制になっており、毎年提出する研究進捗報告書の中でその約束が果たされたかどうか確認します。

 履修内容は博士論文研究と特別講義で、合計24単位です。修了時には両大学が単一学位を授与するプログラムであるため、学生は両大学が合意した博士論文審査ステップと基準をクリアすることが求められます。

 そのためにも入学後に作成する研究計画では掘り下げた内容を要求しており、それに沿って研究を進める、プロジェクトマネージメント能力をつけるしくみも組み込まれています。また2つの環境での研究生活は、実験・分析等における物理的可能性を広げ、今後の研究生活の支えとなる知己を増やし、文化的な学びの機会を増やすことにもつながるかもしれません。研究活動やそれに纏わる国際的な経験は、卒業生にとって貴重な糧となるでしょう。

共同研究実績

 本研究科の中園幹生教授とUWA Faculty of ScienceのTim Colmer教授は10年以上前から、イネ、トウモロコシなどの作物の耐湿性形質(根の通気組織形成や酸素漏出バリア形成など)に関する共同研究を行っており、これまでに11報の共著論文を発表し、共同で2つの競争的研究資金(Australian Research Council Discovery Projects, UWA Research Collaboration Awards)を獲得しています。

 また、本研究科の大井崇生助教もTim Colmer教授とAustralia Awards–Endeavour Fellowships2018の援助のもとイネ科牧草の耐塩性形質(高塩濃度下の生育特性や塩排出機構など)に関する共同研究を始めております。

出願資格

 名古屋大学を主大学として本プログラムに出願する資格については、募集要項を参照ください。

http://www.agr.nagoya-u.ac.jp/jukensei/j_daigakuin_ad-info2019-10.html

出願要件

 上記リンク内、3.出願資格の【出願要件】に関する詳細はUWAのサイトを参照ください。

https://study.uwa.edu.au/how-to-apply/entry-requirements/english-language-requirements/postgrad-research-english-language-requirements

 願書提出時に、上記リンク内記載の書類すべて同時提出となります。出願準備は早めに行ってください。また、出願前に各研究室 担当教員までご連絡をお願いいたします。

 本プログラムの一般的なご質問は、教務学生係にご連絡ください。

kyomu (のあとに@agr.nagoya-u.ac.jpをつけてください。)

入学時期

 名古屋大学を主大学とする学生の入学時期は4月、10月です。(UWAを主大学とする学生の入学時期とは異なります。)

学位

 所定の単位を取得し、博士論文審査合格後に授与される学位の名称は次のとおりです。

博士(農学)
Doctor of Philosophy

授業料

 名古屋大学を主大学とする学生は、副大学滞在中も含め、名古屋大学に授業料を納めます。

副大学滞在費用

 副大学滞在に関係する以下の費用は自費となります。

学生ビザ取得費用
海外留学生保険(OSHC)
渡航費
UWA Student Services and Amenities Fee(2019年の場合:A$303/年)
生活費

奨学金

 生命農学研究科では、他から奨学金・奨励金等を得ていないジョイント・ディグリープログラム学生に対し、副大学滞在中の費用の一部をサポートする仕組みがあります。(審査あり)

リンク

UWA Student experience
http://www.student.uwa.edu.au/experience

PhD opportunities
https://www.uwa.edu.au/science/research/phd-opportunities

Feeding the world research theme
https://www.uwa.edu.au/science/research/feeding-the-world

Agricultural Science research discipline
https://www.uwa.edu.au/research/agricultural-science

Environmental Science research discipline
https://www.uwa.edu.au/research/environmental-science

Research
https://www.uwa.edu.au/science/research