白武グループの研究紹介 本文へジャンプ

果実の液胞機能

〜おいしいオルガネラ「果実の液胞」〜


(プロトンポンプ,糖・有機酸トランスポーター,プロテオミクス)


果実の細胞は200〜300 umと大きく、その90%以上が液胞で占められます。したがって、果実を食べるということは「液胞を食べている」、果汁を飲むということは「液胞の貯めた液を飲んでいる」ことになります。果実の液胞は「生物の中で最もおいしいオルガネラ(細胞小器官)」と言ってよいかもしれません。

   セイヨウナシ果実のプロトプラスト
赤く染色されている部分が「液胞」

なぜ液胞が高濃度に糖や有機酸を貯めることができるのか?その鍵を握るのが、液胞膜で働く「トランスポーター」です。我々は、セウヨウナシやトマトの果実における、プロトンポンプ、糖トランスポーター、有機酸トランスポーターの個別解析や、新奇な液胞膜トランスポーターの同定を目指したシロイヌナズナ液胞膜プロテオーム解析などに取り組んできました。

   液胞膜に存在する様々な
トランスポーター

最近では、果実を着けるモデル植物として注目されている矮性トマト‘マイクロトム’を材料に、ESTリソースを活用した遺伝子の絞り込み、形質転換トマトの作出、メタボローム解析、といった網羅解析に力を入れています。

   果実を着けるモデル植物矮性トマト‘マイクロトムおよび糖トランスポーターの分子系統樹



V-ATPaseを果実特異的にノックダウンした形質転換トマト
  

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