糖鎖を中心に生命科学を探究する
第3の生命鎖、糖鎖
糖鎖はタンパク質、核酸に次ぐ第3の生命鎖といわれており、その構造と機能を解明することは生命を理解する上で必須であり喫緊の課題です。糖鎖は細胞上に糖衣といわれる厚い層を形成し、細胞の特徴的な顔を作り出しています。糖鎖は細胞内外の情報の往来を媒介する重要な分子であり、厳密に制御されて発現しています。従って細胞に異常が起こると、細胞の顔である糖鎖にその影響が反映されることになります。事実、癌細胞や精神疾患患者由来の神経細胞ではその糖鎖構造が大きく変化することが知られています。一方、糖鎖は他の生命鎖であるタンパク質や核酸とは異なり、構造が非常に複雑であり、構造解析は他の2つの生命鎖ほど容易ではありません。また生合成機構がセントラルドクマからはずれているために、遺伝子からの一義的な解析には向いていないことが多い分子です。従って他の生命鎖に比べてまだまだ解析することが沢山残っています。重要でチャレンジングな生体分子、糖鎖を研究することによって、今後生命科学は大きく飛躍する可能性があります。
当研究室では、生化学的、分子細胞生物学的、糖鎖工学的手法を用いて、以下の研究テーマを推進しています。(1) 神経・脳機能・精神疾患における糖鎖の重要性; (2) 炎症反応、免疫活性化における糖鎖の機能; (3) 糖鎖の医学的、農学的、工学的利用 (4) 糖鎖の進化
我々は、糖鎖を中心に様々な生物学的現象における糖鎖の構造と機能を理解すること、その成果を農学的、医学的、薬学的に応用するための基盤研究を推進しています。
お知らせ
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- 2024.8.5
- 山川奈緒特任准教授が着任しました。
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- 2024.5.1
- 大本敬之博士研究員が着任しました。
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- 2023.9.27
- Tan Poh Lingさん(M2)が卒業しました。おめでとうございます。
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- 2023.9.15
- 沼津・修善寺に研究室旅行に行きました。
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- 2023.3.27
- 石川珠帆さん、古村雛乃さん(M2)が卒業しました。
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- 2022.3.25
- 高橋佑佳さん、村井良さん(M2)が卒業しました。
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- 2022.3.25
- 森下沙世さん(B4)が令和3年度日本生化学会中部支部支部長賞をいただきました。
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- 2022.1.13
- 第17回若手の力フォーラムにて畑中理菜さん(D1)が奨励賞をいただきました。
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- 2021.9.30
- 荒木映莉乃さん(D3)が卒業しました。
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- 2021.3.25
- 森愛理さん(D3)が卒業しました。
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- 2020.3.25
- 阿部智佳羅さん(D3)が卒業しました。
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- 2020.3.25
- 佐藤ちひろ教授が日本農芸化学会2020年度大会 にて要旨公開発表をしました。
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- 2020.1.1
- 羽根正弥博士研究員が第38回日本糖質学会優秀発表賞を受賞しました
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- 2020.1.1
- 羽根正弥博士が博士研究員(卓越大学院)として着任しました
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- 2019.12.24
- 佐藤ちひろ教授が第9回AMED糖鎖創薬プロジェクトユーザーフォーラムで発表しました
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- 2019.12.2
- 佐藤ちひろ教授が第2回名大・岐大農学シンポジウムシンポジウムで講演をしました
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- 2019.11.28
- 佐藤ちひろ教授が東京医科大学で講演をしました
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- 2019.11.14
- 森愛理さんがACGGから奨励賞をいただきました
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- 2019.10.1
- 糖鎖生命科学研究室が誕生しました