
名古屋大学に農学部が設置されたのが1951(昭和26)年であり、その1年後の1952年にその隣接地に開設されたのが附属農場の始まりです。その後以下のような変遷を経て現在に至っています。
1952年4月 1日 | 農学部農場、安城市の農学部隣接地に開設 |
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1954年4月 1日 | 農学部附属農場設置 |
1954年4月 1日 | 農学部附属農場に「安城農場」(安城市462a)および「豊川農場」(豊川市1,322a)を設置 |
1962年3月31日 | 農学部附属農場に「東郷農場」(愛知郡東郷町2,837a)を加える。この農場は農林省東海近畿農業試験場栽培第二部として、1957年1月20日に創設されたものであるが、同部の武豊移転に伴い名古屋大学に所管換された |
1965年4月 1日 | 農学部附属農場「安城農場」廃止 |
1965年4月27日 | 農学部附属農場「豊川農場」廃止。「東郷農場」のみとなる |
2000年4月 1日 | 大学院生命農学研究科附属農場に組織換 |
2004年4月 1日 | 山地畜産実験実習施設(設楽フィールド)、演習林(稲武フィールド)と統合し、大学院生命農学研究科附属フィールド教育研究支援センターを部局内措置により仮設置。東郷農場は東郷フィールドに改称 |
2009年4月 1日 | 大学院生命農学研究科附属フィールド科学教育研究センター設置 |
東郷フィールドは名古屋の東北から知多半島にかけて横たわる尾張丘陵地帯のほぼ中央に位置し、東山キャンパスから南東へおよそ15km、「あいち学術研究開発ゾーン」の南端にあります。また、農業・上水・工業用水をこの地域に供給している愛知用水の調整池である愛知池のすぐ南の丘陵地にあり、教育・研究の場として利用されています。土壌としては、洪積層の鉱質酸性土壌であり、礫を多く含んでいます。年間平均気温は15.9℃、平均年間降水量は1,781mmです。
【上部写真】 牧草地から見上げる本館(中央)と農業館(右)