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                                   Laboratory of Animal Genetics and Breeding
ニワトリの成長、肥満と爆食に関わるQTL・QTG研究

 我が国で開発された実用鶏の一つである名古屋種と外国産ブロイラー品種である白色プリマスロックと白色コーニッシュを用いて、これらの品種間の経済形質における比較研究を開始した。 名古屋種は、成長が遅いが肉質が良いという特徴をもつ。 一方、ブロイラーは、成長が著しく早く産肉性が高いという特徴をもつ。 ブロイラーの早い成長は著しい飼料摂取量、すなわち爆食による体重増加に基づく。 その反面、爆食は、経済価値の無い副産物である腹腔内脂肪量を増加させるとともに、飼料効率を減少させる。 現在までに得られた未発表研究結果に基づくと、ブロイラーは、名古屋種に対して、いずれも2-3倍の摂食量、体重増加量、腹腔内脂肪量、肝脂肪量、胸肉量などを示した。 また、全ゲノムレベルから網羅的に成長・肥満・爆食に関わるQTGsの同定を目指して、現在、名古屋種とブロイラー間のF1とF2交雑群を作製してQTL解析を進めている。

さらに、名古屋大学の研究シーズ集uniteの以下のwebサイトを参照のこと:
「マウスと家畜・家禽における量的形質遺伝子の解析」
http://www.aip.nagoya-u.ac.jp/unite/jp/detail/0000281.html


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