生物の多様な間接効果

肥後悠馬

 屋久島の原生林を舞台にネズミの分布状況について調べています。ネズミは樹木の種子更新への影響や他の動物相との関わりが非常に大きく、森林生態系の中で重要な地位を占めるといわれています。ところが屋久島での哺乳類研究はヤクザルとヤクシカについてのものが集中していて、ネズミについての情報があまり多くありません。そこで本研究では、屋久島の中のネズミ類の分布状況を明らかにすることを目的として、標高400m、1000m、1800mの各調査地で捕獲調査 を行います。





福永宏紀

モグラは、田んぼの畦に穴を開け水を流出させたり、庭に穴を開けて芝生がボコボコになってしまうといった被害があります。 一方で、モグラの糞から生えてくるキノコやそれを利用する昆虫もいたり、モグラの移動による土壌に孔隙が形成されるといった生態系エンジニアとしての役割を担っている一面もあります。 このようなモグラが生息している環境に与える影響を調査しています





渡辺元気

モグラは、田んぼの畦に穴を開け水を流出させたり、庭に穴を開けて芝生がボコボコになってしまうといった被害があります。 一方で、モグラの糞から生えてくるキノコやそれを利用する昆虫もいたり、モグラの移動による土壌に孔隙が形成されるといった生態系エンジニアとしての役割を担っている一面もあります。 このようなモグラが生息している環境に与える影響を調査しています





卒業生

 エゴノキ果実と樹上の貯食散布者であるヤマガラとの関係は知られていますが、地上の貯食散布者であるネズミとの関係は知られていません。
ネズミはエゴノキ果実の貯食散布者としてどの程度貢献しているのか、果実の行方を追って調べています。





卒業生 −虫害堅果がネズミ類の貯食散布に及ぼす影響−

 植物の種子散布様式のひとつに、動物が種子を持ち去って貯蔵する習性を利用した貯食散布があります。 森林内で貯食散布に最も貢献している動物はネズミですが、彼らは貯食の際にどんぐりを選別できると言われています。
では、どんぐりが虫害を受けた場合には、健全な場合と比べてネズミの貯食散布にどのような影響が生じるのでしょうか? このことについて、複数の樹種のどんぐりが存在する森林で研究していきたいと考えています。





卒業生

  地球上には様々な生態系が存在しており、多くの動物は複数の生態系間を移動しながら生息しています。ネズミもそのような生態系間の移動を行う動物です。またネズミは種子の散布を行い、食物連鎖において低次な昆虫などを食べ、肉食動物に捕食されるなど、周囲の生態系に与える影響が大きい動物であることが知られています。そのようなネズミの生態系間における分布・移動状況を明らかにすることを目的にネズミの捕獲調査を行っています。