研究紹介 ・ 肘井直樹

森林をまるごと掴みたい!



 スギ樹冠層での節足動物のサンプリング(branch clipping法)。
 節足動物の個体数、現存量推定のために枝葉を採集する。
 この結果を用いてスギ人工林の節足動物相や生物量を推定し、環境収容力の量的評価を行う。

 

 



 樹冠層の節足動物サンプリング(燻煙法)。
 樹木に巨大な網袋をかぶせて内側を殺虫剤で燻し、死んだ節足動物を採集する。
 この結果から単木あたり、単位面積あたりの節足動物の個体数や現存量を推定し、
 樹木サイズへの依存性や、樹種による違いなどを明らかにする。

 



 巣箱に昆虫を運んできたヤマガラ。
 林内に巣箱とビデオカメラを設置し、カラ類の餌となる節足動物の量的・質的特性、
 および鳥の給餌・繁殖生態を調査。
 この結果は森林の環境収容力の一つの指標となる(写真提供:水谷瑞希博士)。

 

 



 ハイマツ帯の土壌動物。
 寒冷な気候に成立するハイマツ帯ではリターの分解が遅いためリター層が厚く堆積しており、
 多くの土壌節足動物が生息している。
 写真は、中央アルプス将棋頭山付近のハイマツ帯リター層から
 携帯ツルグレン装置によって得られたササラダニ類。

 


研究業績