102) XY軸の変更


101で作成したコードを少し変更してみます。変更箇所は赤文字で示しています。

x<-c(1,2,4)
y<-c(2,3,4)
plot(x,y,xlim=c(0,4),ylim=c(0,5))

ファイル内のすべての行を選択して、編集メニューから実行を選択します。

以下のようなグラフが出力されます。X軸の範囲は0から4に、Y軸の範囲は0から5に変わりました。



さらに、変えてみます。

x<-c(1,2,4)
y<-c(2,3,4)
plot(x,y,xlim=c(0,4),ylim=c(0,5),axes=FALSE,ann=FALSE)
box()

ファイル内のすべての行を選択して、編集メニューから実行を選択します。

以下のようなグラフが出力されます。XY軸もラベルもなくなってしまいました。

3行目のaxesはXY軸を表示するか否かを、annはXY軸のタイトルを表示するか否かを決めます。デフォルトでは、axes=TRUE, ann=TRUEとなっており、それらが表示されていましたが、FALSEとしたので、それらは表示されません。

なお、4行目のbox()は消えてしまったXY軸のかわりに枠を表示するために付けました。



コードを増やして、XY軸を書いてみます。

x<-c(1,2,4)
y<-c(2,3,4)
plot(x,y,xlim=c(0,4),ylim=c(0,5),axes=FALSE,ann=FALSE)
box()
#Y-axis
axis(side=2,at=seq(0,5,1))
mtext("Y-axis (unit)",side=2,line=2)
#X-axis
axis(side=1,at=seq(0,4,1))
mtext("X-axis (unit)",side=1,line=2)

ファイル内のすべての行を選択して、編集メニューから実行を選択します。

以下のようなグラフが出力されます。

デフォルトのXY軸を出力させないで、#Y-axisに続く2行でY軸とタイトルを書いています。同様に、#X-axisに続く2行でX軸とタイトルを書いています。

6、9行目のaxisはYあるいはX軸を表示させるコマンドです。
side=2で左側に、side=1で下側に軸を表示させています。
at=seq(0,5,1)は、軸を0から5まで1刻みで書くことを指示しています。
Y軸のラベルの向きは後ほど直しましょう。

7、10行目のmtextはYあるいはX軸の外側にテキストを表示させるコマンドです。axisと同じように、sideで表示する場所を設定し、lineで表示する位置を決定します。lineは整数のほかに、分数・少数でも設定でき、大きいほど、XY軸から離れます。

なお、#で始まる行はコメント行で、グラフ作成には影響しません。この例のように次の行のコマンドが何を行うのかを書いておくと便利です。



Y軸のラベル向きを直しましょう。
x<-c(1,2,4)
y<-c(2,3,4)
plot(x,y,xlim=c(0,4),ylim=c(0,5),axes=FALSE,ann=FALSE)
box()
#Y-axis
axis(side=2,at=seq(0,5,1),las=1)
mtext("Y-axis (unit)",side=2,line=2)
#X-axis
axis(side=1,at=seq(0,4,1))
mtext("X-axis (unit)",side=1,line=2)

ファイル内のすべての行を選択して、編集メニューから実行を選択します。

Y軸のラベルが修正されたグラフが出力されます。
デフォルトでは軸ラベルは軸に並行して表示されますが、las=1とすることで軸ラベルをグラフの水平方向に向けることができます。



グラフの上部にタイトルを付けたい場合は、以下のコードを追加してみてください。

#Title
mtext("Title",side=3,line=2)

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