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森林は毎年ほとんど変化がないように見えますが、実はダイナミックに変化しています。

たとえば森の中を歩いていると、ときどき空が開けているところがあります。
台風などで大木が倒れると、このような明るいところ(林冠ギャップ)が形成されます。その下では次の世代を担う稚樹が一斉に育って、競争しながら林冠ギャップを埋めていきます。
長期間にわたって森林の調査を続けると、このような森林の動態を捉えることができます。

森林がどのような樹木で構成され、どのように変化しているのか?
野外調査から遺伝子の解析まで、さまざまな手法を用いて明らかにしていきます。

大雪山(北海道)、北八ヶ岳(長野県)、
赤沢自然休養林(長野県)、御岳(岐阜県)、
面ノ木(愛知県)、海上の森(愛知県)、
三ノ公(奈良県)、大山(鳥取県)、
龍良山(長崎県対馬)など、
日本全国で長期間・大面積にわたる森林の構造や動態を調査しています。

一斉に芽生えるブナの実生。しかし、生き残るのはこのうちのほんの少し。

このような死亡の要因は、外的要因(光環境など)と内的要因(遺伝的な要因)に分けられます。

現在、実生の植え替え実験を行い、内的要因の影響について研究しています。

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