中部農業経済学会第79回研究発表会

日時:2009年6月13日(土) 9:30〜17:00
会場:アスト津4階コミュニティ施設(橋北公民館)
アスト津:津駅(JR・近鉄・伊勢鉄道)北側に隣接する複合ビル アスト津のHP(http://www.ust-tsu.jp/

シンポジウム

農水商工連携による価値と資源の循環

座長解題 農商工連携の課題と動向 徳田博美氏 三重大学
報告1 資源循環からみた農水商工連携の役割と課題 森 久綱氏 三重大学
報告2 尾鷲市における農水商工連携の取り組み 栗藤和治氏 尾鷲市市長公室
報告3 農業と福祉の関係から生まれる農水商工連携 鈴木厚志氏 京丸園株式会社
報告4 水産(養殖)廃棄物の再資源化と循環システム-カキ殻再資源化をめぐって- 長谷川健二
常 清 秀
三重大学
コメンテーター 有本信昭氏 岐阜大学 淡路和則氏 名古屋大学

第79回中部農業経済学会研究発表会に参加した感想

安面圭悟(名古屋大学大学院生命農学研究科M1)
 今回のシンポジウムでは、様々な視点からの試みが紹介されました。特に京丸園の鈴木氏から報告があった「福祉を農業にプラスする」という考え方は、私の乏しい経験、知識の中ではとても新鮮なものでした。人を活かす機械という発想も、今までの私の中での農業機械の定義とはまったく違うものでした。
 農水商工という多くの部門が連携することで、様々な視点を持つ人々が自ずと協力することになるのではないでしょうか。多くの視点があるということは、多くの人を幸せにする考え方に繋がると思います。その結果、農業のみでなく、資源循環や地域活性など、広い範囲に効果をもたらすすべとなりうると思います。
 私は、研究発表会に参加するのは初めてでした。今回、様々な視点を持つ方々の、意見交換の場としての発表会の重要性を感じました。と同時に、自分の知識不足と視点の偏りを痛感しました。このことを今後の研究活動に活かしたいと思います。
個別報告
第1会場:会議室1
時間 座長 報告者・所属 タイトル
1 9:30-9:55 安部 淳
(岐阜大学)
山端 直人 ソーシャルキャピタルの測定による集落営農の評価
(三重県農業研究所)
2 9:55-10:20 大成 行洋 三重県型水田営農システム化による水田営農の展開−水田営農システム化プロジェクトへの取り組みから―
(三重県中央農業改良普及センター)
3 10:20-10:45 向井 清史
(名古屋市立大学)
 杉下 五十男 フィリピンにおけるNGOsの協同組合開発―PRRMを中心にして―
(JA愛知研修所)
4 10:45-11:10 水野 勝義 東アジアにおける花卉園芸植物の育成者権保護の国際比較
(岐阜大学大学院)
5 11:10-11:35  竹谷 裕之
(名古屋大学名誉教授)
 駱 楽 中国農村金融合作組織改革の展開と課題―江蘇省の事例から―
(三重大学大学院)
6 11:35-12:00  Md. Toriqul Islam Bangladesh Cyclones:Damages and Preparedness
(三重大学大学院)
第2会場:研修室A
時間 座長 報告者 タイトル
1 9:30-9:55 有本 信昭
(岐阜大学)
後藤 忠司 わずか2年間で普及指導員としての基礎的な資質を習得する研修プログラムの実践
(三重県中央農業改良普及センター)
2 9:55-10:20 糀谷 斉 インターネット・リサーチによる首都圏と中京圏の緑茶消費意識の比較
−伊勢茶の流通銘柄確立のための取り組みから−
(三重県農業研究所)
3 10:20-10:45 今井 健
(岐阜大学)
宮野 卓也 飼料米普及の現状と課題
(名古屋大学大学院)
4 10:45-11:10 信岡 誠治・小栗 克之 モデル集団による飼料用米導入定着化の取り組みと課題
(東京農業大学)
5 11:10-11:35 淡路 和則
(名古屋大学)
村田真理子 マダイ養殖業の存続と経営対応
(三重大学大学院)
6 11:35-12:00 趙紅*・安部淳**・韓柱*** 中国における農薬流通システムの形成
(*岐阜大学大学院連合農学研究科、**岐阜大学、***岐阜大学特別協力研究員)