最近の研究テーマ

森林に及ぼす酸性雨の影響に関する生理生態学的研究

 根圏の異なるアルミニウム濃度による樹種の成長への影響とリン吸収との関連性、アルミニウムによる樹木への生理的影響の究明。

環境ストレスに対する樹木の生理応答の解析

 樹木枯死の原因を特定する指標として、樹木葉の生理活性、特に活性酸素消去系酵素に着目した解析。現在はアルミニウムストレスに着目。

酸性霧の暴露実験(共同研究)

 モミの苗木に酸性霧をかけその影響を見る。・森林衰退が観察されている神奈川県大山に苗木を植栽して、その生理変化を見る。

樹幹流化学組成の特徴と樹木生理における役割

 針葉樹の樹幹流のpHは、降雨のpHよりも低くなり、成分組成も大きく違う。その樹幹流中の化学組成を有機成分の点から見た研究。

自動車排ガスに対する樹木の生理応答

 標高の違う地点(燃焼効率が違う→排ガスの化学組成も違う)で、クヌギ、ケヤキの苗に排気ガスを暴露し、樹木の酵素活性の違いを調べる。

アルミニウムストレスに対するアラカシ苗の光合成活性の変化

 酸性雨によって酸性化した土壌からアルミニウムが溶出し、樹木に悪影響を与える。そのアルミニウムのストレスに対する樹木の光合成の変化を研究。

根圏のAlが樹木根系に与える影響

 コナラ、ヒノキの実生を水耕栽培して地下部をAlに暴露し、Alが樹木の根圏環境や樹木生理に及ぼす影響についての研究。

森林土壌溶液中のAlが無毒化されるプロセスの解明

 土壌溶液中のAlの存在形態分析(有機物との錯体等)により、森林土壌溶液に溶出したAlが無毒化される過程の解明。

重金属汚染土壌における重金属の存在状態

 産業廃棄物などによる重金属汚染のバイオレメディエーションの可能性を探る。

森林土壌によるメタンガスの吸収量の測定とその踏圧による影響

 メタンガスの吸収に影響を及ぼすファクターの解明。

       

施業計画立案支援システムの構築

 現在の森林の状態(立木本数、胸高直径等)から、将来の収穫量を予測できる成長モデルの作成。施業方法に応じて、予測を行うことができるようにした、施業方法の比較ができるモデルが目標。

デジタル観測手法を統合した里山のGIS解析(共同研究)

 森林成長を広域に計測する技術の開発と、それに基づく将来予測シミュレーションを目指す。

様々な環境要因が樹木に与える影響のGISを用いた解析

 環境要因と森林被害地との関連性をGIS(地理情報システム)を用いて究明。

林内地形因子が樹高成長に与える影響

 ミクロスクロールにおける地形因子が林木成長に与える影響をGISを用いて研究。


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