近年、科学技術人材育成の大きな課題として、自らの専門分野の位置づけを社会的活動全体の中で理解し、現実的課題の中から主体的に問題設定を行い、それに取り組む能力のある「高度専門人材」の育成が急務であるとの認識が、大学及び産業界の双方で高まっています。
「派遣型高度人材育成協同プラン」では、これらの要求に応えるため、これまでの主として就業体験や職業意識の形成を目的としたインターンシップとは峻別し、産学が人材の育成・活用に関して建設的に協力しあう体制を構築することにより、社会の抱える諸問題や産業界の取り組みを理解し、知的基盤社会を多様に支える高度で知的な素養のある人材を育成する、これまでにない新たなコンセプトのインターンシップの開発を文部科学省が大学に委託するものです。
背景と目的
(平成17年度 公募要領より)
本事業の目的は、大学院修了後、国際的視野で行動力を持つ次世代を育成し、将来的に、国際的なバイオベンチャー企業の設立や発展に貢献できる能力を持った人材を世の中に送り出すことである。このため、大学院生を動物バイオテクノロジー分野のベンチャー企業化において先進国である欧米の研究開発現場に派遣し、研究推進方法、考え方など習得の海外経験をつませる。同時に、国内企業とも連携しながら、事前・事後教育の充実化を図る。