作物ストレス制御研究分野
Crop Stress Regulation
【研究内容】
 
循環資源学研究分野では、世界各地における作物生産性の安定と向上を目指し、イネ科作物、マメ科作物、イモ類、さらにその他の資源植物を対象として、作物生産を低下させる乾燥、過湿(嫌気)、および高塩などの土壌環境ストレスの作物生産機能への影響と、作物の応答や適応のメカニズムについて研究しています。とくに、植物と土壌のインターフェースである根の機能や発育とそれに伴う体内の生理代謝の動態を明らかにするとともに、環境ストレス下での作物の生産性向上のために作物が具備すべき形質を同定し、それかかわる遺伝子解析を行っています。また、つる性植物の生理生態的特性を明らかにし、その機能を、建物の壁面緑化などに利用するための応用研究も展開しています。
 
1.土壌水分変動ストレス下でのイネの乾物生産量ならびに収量形成における根の可塑性の機能的役割
 
2.過湿条件下における作物根系機能の解明
 
3.畜舎の循環型緑化技術の確立(つる性植物の生理生態的特性解明とその応用技術開発)
 
4.高塩濃度下における植物成育の維持のために重要な形質の分子生理学的研究