ごあいさつ

農学部長写真 名古屋大学大学院生命農学研究科長・農学部長/川北 一人
農学は地球と人類の未来を拓く

 農学は人類と地球の存続をはかるための学問、すなわち平和を実現するための学問です。

 農学が今日抱える課題は、世界的人口増加に伴う食料確保、安全な食の保証、健康の維持と増進、人間の活動と自然環境との調和など多方面に広がっています。現在70億人を超えた世界の人口は2050年には90億人に達すると言われ、食料の増産と質の向上をどうするのか。日本の食糧自給率が40%を割っている実情をどう考えるか。化学農薬に頼らずに作物生産は可能なのか。複雑化・高齢化する社会での人々の健康はどうあるべきか。人間の活動と地球温暖化に伴う環境変化や自然災害にどう対処するか。いずれもが、地域特有の課題であると同時に国際的な普遍的課題でもあります。

 これらの課題解決に向けて、食・環境・健康にかかわる基盤的学問を探究し、その成果・技術を活かすことが農学部・生命農学研究科の使命です。

 名古屋大学では、1951年に農学部を設置しました。以来農学部・生命農学研究科は8,000名の学士、4,000名の修士、1,600名の博士学位取得者を世に送り出し、卒業生は国内外での生産、教育、研究、行政等の領域で活躍しています。この間、一貫して基盤的学問の探究とその成果を活かした教育を本学部・研究科は特色としてきました。創造的な研究活動によって真理を探究し、生命農学に関して、世界屈指の知的資産の形成・蓄積と継承に貢献すること、学生の自発性を重視する教育実践によって、論理的思考力と想像力に富んだ勇気ある知識人を育て、国内外で指導的役割を果たしうる人材を養成することを研究と教育の目標としています。また、国際的な学術連携と教育交流を通して国際化を進め、世界とりわけアジア諸国との交流の拠点となることを目指しています。留学生の長短期受け入れ、グローバル30、アジアサテライトキャンパス、博士課程教育リーディング大学院プログラム、大学の世界展開力強化事業(キャンパスアセアン)、海外実地研修・海外学生受け入れ研修、インターンシップといった国際化事業に参画し、積極的に推進しています。

 これからは、従来の枠組みにとらわれずに分野融合的な新分野を創造することができるイノベーション人材、地球規模の視野とマインドを持ったグローバル人材が望まれています。

 農学部・生命農学研究科では、このような人材育成に向けて、幅広い基礎科学の知識と深い専門性を体系的に学べるような教育プログラムを実施しています。高い志を持った国内外の若い人が集い、互いに多くを学び、それぞれの道でプロフェッショナルな人材となることを期待しています。

セミナー室にて
セミナー室にて
経歴

昭和61年4月  北里大学薬学部助手
平成2年4月 名古屋大学農学部助手
平成9年4月 名古屋大学農学部助教授
平成11年4月 名古屋大学大学院生命農学研究科助教授
平成18年6月 名古屋大学大学院生命農学研究科教授
平成23年5月 名古屋大学生物機能開発利用研究センター長
平成25年4月 名古屋大学大学院生命農学研究科副研究科長
平成25年4月 名古屋大学教育研究評議会評議員
平成27年4月 名古屋大学大学院生命農学研究科長

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