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資源昆虫学

池田 素子教授 農学博士

1991年、名古屋大学大学院農学研究科博士課程後期課程修了、日本学術振興会特別研究員、名古屋大学農学部助手、米国ミシガン州立大学昆虫学部留学、名古屋大学大学院生命農学研究科助教授等を経て、2014年、名古屋大学大学院生命農学研究科教授

昆虫と昆虫ウイルスの未知なる生命機能をさぐり、生物資源としての昆虫と昆虫ウイルスの活用をめざしています。

 地球上の生物でもっとも種が多く、繁栄している昆虫。私たちの研究室では、昆虫と昆虫ウイルスが持つさまざまな未知の生命機能を研究し、その成果をもとに、昆虫と昆虫ウイルスを有効に活用するための理論を築くことをめざしています。これまでに昆虫の発生、変態、休眠の仕組みや、昆虫ウイルスが増殖する仕組みを、遺伝子レベルで解明してきました。
 現在、私たちのグループでは、特定の昆虫を宿主とするウイルスの構造や増殖の仕組みを、分子や細胞レベルで研究し、昆虫ウイルスの新たな利用法を探求しています。ウイルスが好みとする昆虫の種類や昆虫体内の組織はどのように決定されるのか。ウイルスは昆虫にどのように病気を起こし死に至らしめるのか。昆虫はウイルスの攻撃をどのような技を使ってかわしているのか・・・。
 この壮大で巧妙なドラマを繰り広げているウイルスと昆虫の遺伝子を見つけ、その機能と役割を明らかにし、昆虫とウイルスによる生命の駆け引きの仕組みを解明しつつあります。そしてこれらの研究を通して、昆虫と昆虫ウイルスの特異な生物機能を開発し、有用物質の生産や害虫防除のための技術開発などに貢献したいと考えています。

昆虫培養細胞の健康状態を観察慎重におこなわれる実験用試料の作製