原田 一宏(教授 博士(農学))
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森林資源利用学原田 一宏

教授 博士(農学)

2004 年、東京大学大学院農学系研究科森林科学専攻博士課程修了、インドネシア林業省・自然保護総局(JICA 長期派遣専門家)、(財)地球環境戦略研究機関(IGES)森林保全プロジェクト研究員、兵庫県立大学環境人間学部准教授等を経て、2014 年、名古屋大学大学院生命農学研究科教授

熱帯林をめぐるグローバルな課題と、地域社会の現状をフィールドワークによって把握し、政府と地域社会が共生・調和できる道を模索しています。

 私たちは、気候変動の影響を受けている東南アジア、南アジアの熱帯林の保全と利用のあり方が、そこで暮らす人々の生活や地域社会とどんな関係にあるのかを、現地調査を中心に明らかにしています。
 たとえば、多くの熱帯林は大切な観光資源でもあるので、エコツーリズムなどのために、生態系の保護や野生動物の保護が求められることがありますが、保護によって、森林系資源を利用し生計を立てている地元の村人は、森林資源へのアクセスが制限されてしまうことがあります。政府による自然保護政策と人々の森林資源に依存した生活との調和は簡単なことではありません。村人への詳細な調査や国際機関、環境NGOなどへの聞き取りを重ねて、まずはその実態を把握することから研究が始まります。
 実際の調査では現地に入ることすら大変です。インドネシアの首都から現地に近い空港に飛び、そこからクルマで半日かけて地方の町へ。そこから、何回か小船にのり、さらにオートバイで陸路移動し、着くまでに2〜3日かかることもあります。現地の村人は真剣に調査にあたる学生を温かく受け入れてくれます。ただ英語は通じないので、学生は積極的にインドネシア語など、現地の言葉を学び、そこで暮らす人々に聞き取りをして、現地調査をします。
 大学では、さまざまなテーマをさまざまな視点から学ぶことができます。高校時代の知識や経験にとらわれることなく、大きく視野を広げてほしいと思います。

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